リビングルーム

街の一角に「居間」があらわれる。 居間の内装は、地域を巡り出会い、集めた家具によって構成され、その家具は物々交換によって他の家具と取り替えられていく。人々との交換によってつくられ変わっていく内装。内装にあわせて居間での過ごし方も変化しつづける。 「リビングルーム」は居間でもあり、家具交換の店でもあり、周りの日常に対する映し鏡のように、営業をはじめた。

2010年11月30日火曜日

だんだんと

終わりへとむかう。
まず品札が家具からはずされた。
はずれるとわかる、品札がすべての物についていたからこその空間の違和感に。交換をきっかけにおこなわれたコミュニケーションや、そのときの店員の感情がのこされた品札。360枚ものそれらを外し、まとめファイリングしていく作業は、まるで五ヶ月間のリビングルームで起こった多くのエピソードをひとつひとつ丁寧に葬る行為のようだった。

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