リビングルーム

街の一角に「居間」があらわれる。 居間の内装は、地域を巡り出会い、集めた家具によって構成され、その家具は物々交換によって他の家具と取り替えられていく。人々との交換によってつくられ変わっていく内装。内装にあわせて居間での過ごし方も変化しつづける。 「リビングルーム」は居間でもあり、家具交換の店でもあり、周りの日常に対する映し鏡のように、営業をはじめた。

2010年12月2日木曜日

閉店する
















長い様で短い5ヶ月間を終える。
当たり前のようにあっただけに、最初のように元通りになったかどうかわからない。
元がどうだったか、5ヶ月前を思い返す。それからここで起きた多くの事を思い出す。
ここでの日常を、本当にあったのだと確認するようにすこしずつ。

朝になって、同じようにこのすがたを見て佇み、何かを思う人がいるならば、
いつかまた会ってその話が聞いてみたい。


リビングルーム徳島両国本町はその営業を終えた。


北澤潤

そして
















どこから何が来たのか示す地図がとられた。ただのがらんとした部屋のようになる。
最初と似たような雰囲気、青いカーペットばかり見える。

でも最初に戻ったのではなさそうで、たとえカーペットだけになっても、その上で起きたことはどこかに残っている。終わることで、そこでたくさんの事が起きていたことに気づく事ができる。
家具の寄付は数日後におこなわれるようだ。それまでのこのリビングルームのすがたは、いままで関わり続けて来た人達にどのように映るのだろう。


北澤

2010年12月1日水曜日

皆で戻す




















































































時間が経って、寒くなる。最後の時間は戻す時間。
見つめる中看板をひとつひとつ外していく。外して渡して、外して渡して。それぞれの文字が集まる人に手渡されていく。終わりを噛み締めながらそのすがたを眺める人がいる。
溜まり続けた壁の写真を手分けしてはずし、さらに壁もはずす。
この壁を立てた7月、コンクリートといくらでも流れる汗と筋肉痛に1人格闘していたのが思い出される。いまは周りにたくさんの人がいて、みんなではずす。その違いはとてつもなく大きなものかもしれない。壁がはずしおわるとどこからともなく拍手がパチパチ湧いた。

北澤

人は集まって





















最終日の次の夜、またリビングルームに街の人は集まる。
これまでの五ヶ月間を思い出しつつ。集まり話すこのリビングルームは、
もう物々交換は行われない。それでも人が集まって居る。
物々交換はついでであるというその本意はこうなってみなければ体感できない。
最初は伝わらないのが当たり前。
街の人が集まる盛り上がりと、いつもの日のここでの静かな出会いの数々に、乾杯が行われた。


北澤

2010年11月30日火曜日

だんだんと

終わりへとむかう。
まず品札が家具からはずされた。
はずれるとわかる、品札がすべての物についていたからこその空間の違和感に。交換をきっかけにおこなわれたコミュニケーションや、そのときの店員の感情がのこされた品札。360枚ものそれらを外し、まとめファイリングしていく作業は、まるで五ヶ月間のリビングルームで起こった多くのエピソードをひとつひとつ丁寧に葬る行為のようだった。

2010年11月28日日曜日

最後の日とはおもえない。

久しぶりのリビングルーム店番。いつも通り予想を大きく超える風景が待っていた。親子がありえないほど集まっている。どう考えても最後の日のようにはおもえない。

北澤

2010年11月27日土曜日

ある日のリビングルーム。

こんにちは。
徳島大学総合科学部4年生齋藤雅彦です。

もうすぐリビングルームも終わりですが、最後まで盛り上がっています。


実は親子向けにクイズ大会やポケモン大会がありました。

子どもたちの熱気にリビングルームは活気づいています。


写真の風船は目印、ヨーヨーは景品です。

明日も行っていますので、是非見に来てください!

もちろん交換もしてますよ!

今日も4組の交換がありました。


ありがとうございます!

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