リビングルーム

街の一角に「居間」があらわれる。 居間の内装は、地域を巡り出会い、集めた家具によって構成され、その家具は物々交換によって他の家具と取り替えられていく。人々との交換によってつくられ変わっていく内装。内装にあわせて居間での過ごし方も変化しつづける。 「リビングルーム」は居間でもあり、家具交換の店でもあり、周りの日常に対する映し鏡のように、営業をはじめた。

2010年12月1日水曜日

皆で戻す




















































































時間が経って、寒くなる。最後の時間は戻す時間。
見つめる中看板をひとつひとつ外していく。外して渡して、外して渡して。それぞれの文字が集まる人に手渡されていく。終わりを噛み締めながらそのすがたを眺める人がいる。
溜まり続けた壁の写真を手分けしてはずし、さらに壁もはずす。
この壁を立てた7月、コンクリートといくらでも流れる汗と筋肉痛に1人格闘していたのが思い出される。いまは周りにたくさんの人がいて、みんなではずす。その違いはとてつもなく大きなものかもしれない。壁がはずしおわるとどこからともなく拍手がパチパチ湧いた。

北澤

0 件のコメント:

コメントを投稿

初心者向けサーバー